オタクメモ (2017.08.28)

何となく動いているペ・ドゥナを見たくなって、『吠える犬は噛まない』『漢江の怪物 グエルム』『空気人形』の三作をレンタルしてきた。結論からいえば、借りてきてよかった。

ペ・ドゥナの魅力というと、ちょっと実在感が希薄なほど整った顔立ちをしているにも関わらず、どうしようもないショボい男の部屋にまでついて来てくれるところで、空き缶とスナック菓子の袋と読みさしの本とが玄妙なかたちでばら撒かれた自室で彼女の顔を見ていると、何だか無性に泣きたくなるというか。とにかく、感情の襞の奥の奥まで擽ってくれる感じがする。パーカー、ジャージ、メイド服と、なんだかんだオタクが好きな服装を身にまとってくれるのもいい。

しょうもないオタクは、中原岬とか尾頭課長補佐とか臭いの使ってないでペ・ドゥナをアイコンにしな!

・『幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ』

あらゆる可能性を検討し、そして最後にのこったものが真実。鷹央先生がいつもいっている言葉だ。

ぼくは以前からひとつの信条を持っています。完全にありえないことを取り除けば、残ったものは、いかにもありそうにないことでも、事実に間違いないということです。(コナン・ドイル『緑柱石の宝冠』)

・映画.com ポン・ジュノ監督インタビュー(http://eiga.com/movie/1074/interview/2/)

――パク一家の性格付けは、どのようにしたのでしょうか?

最も情けない家族にしようと思いました。グエムルと一番戦えそうにない、戦うという行為が似合わない駄目な家族にしようと。それこそがこの映画のドラマの核心部分だと思いました。普通、怪獣映画だと、軍人や天才科学者などのスーパーヒーローが出てくると思うのですが、この映画はそうではありません。そんな風に色々と家族構成を考えていたら、2世代に渡って母親が不在ということに気がつきました。ヒョン・ヒボンにも、ソン・ガンホにも妻がいません。なぜ母親を登場させなかったのかというと、私の考えでは、母親は賢く現実的で、家庭の中でとても強靱な存在なんです。

グエムルに対して火炎瓶で戦うところが左翼的だと思いました。

私にとって、火炎瓶というものは政治的な凶器ではなくて、むしろアートなんですよね。火炎瓶が投げられたときに描かれる放物線が美しいと思うのです(笑)

読んだ本

『幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ』

読んでいる本

なし